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2013年6月 2日 (日)

柴田トヨさん

柴田トヨさんの生涯が映画化されるようです。すばらしいことです。

公開されるのが楽しみです。

トヨさんになるのはトヨさが希望された八千草薫さんです。

息子さんの健一さには武田鉄也さんです。きっとすばらしい作品になることでしょう。

柴田トヨさんは98歳で初めての詩集「くじけないで」を出版され、

またたく間にその詩は日本の人たちを慰め、癒し、励ましてきました。

100歳近くであのような深い内容のある詩を書かれるその才能も素晴らしいものですが、何よりあのお顔には慈母観音のような、温かさを感じます。

どんな人をも包みこめる優しい瞳、優しい声、そして美しい顔、こんな人がいるのかなと信じられないほどです。人間ってここまでいい顔になれるのですね。

昨年の秋に体調を崩されるまでは、周囲の助けをかりながらも、ほとんど自分一人で生活しておられたそうです。それだけでも驚くことです。

若いときから働いて来れられたので、自立心が強く、凛としておられたのでしょう。

息子さんには迷惑をかけまいと思われていたのかもしれません。

「朝はかならずやって来る」というネット公開の文書の中にこんな文章がありました。
「ヘルパーさんが週6日、息子さんが週一回来てくれますが、正直にいえば、ヘルパーさんや倅が帰るときは寂しく、悲しくなります。でも私は、その度に歯をくいしばり、自分を叩いて叩いて、叱咤激励して自分に言い聞かせます。挫けるな。頑張れ、頑張れって。」・・・これは90歳もかなり過ぎた方の言葉です。

この強い精神力は一体どこから来るのでしょう。

そしてあの柔和で優しさに満ちあふれた詩の言葉は。

「くじけないで」という言葉はおそらく自分への叱咤激励でもあったんですね。

柴田さんを見て人間ってこんなにも美しい人生を送れるのだなと思って励まされます。

多くの修羅場を潜って来られたであろうけれど、全てを受け入れ純化してしまったお方です。

私は80歳、90歳になったとき、このように生きることができるかなと思います。

多分私は柴田さんのように一人で生活するようになるでしょう。

(夫より長く生きる予定です)

柴田トヨさんは今年の初めに亡くなられました。

今年の一月に。その死もまたトヨさんに相応しいものでした。

あのお顔の美しさは一夜にしてできるものではなく、
磨かれた、清められた魂がそのまま現れたものです。

私は少しでも少しでもその生き方に近づきたい。

・・・でも我の強い私にできるでしょうか。

トヨさんの優しいお顔が目に浮かびます。



2013年6月2日

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