« シュタイナー入門一年生 | トップページ | 互いに支え合って »

2013年7月21日 (日)

ベニシアさんの素敵な生き方

「猫のしっぽ カエルの手」というどうにも理解に苦しむタイトルを

何度もNHKのBS2で見るようになって、その番組を見てから、

その美しい映像と一人のイギリス女性の生き方に心を奪われていきました。

以前私はターシャ・テューダーの美しく素晴らしい生活に魅せられました。

もし私が若かったらあんな暮らしをしてみたいと思ったものです。

けれども思うだけで何もできない私は

ターシャの美しい庭の写真を部屋に飾って楽しい空想に耽っていたものです。

日本でターシャのような生活をし、それを通して

日本人が見忘れてしまっている文化やそれに携わる人たちの価値を

認識させて下さっている英国から来たベニシアさんに感謝したい気持ちです。

 

昨日(14日)大阪よみうり文化センター主催の「ベニシアからのメッセージ」を聴きに夫と京都に行きました。

350人の席が満席です。

殆どが女性であり、いかにもベニシアさんが大好きという方々です。

ベニシアさんの貴族出身らしい優雅さと美しさは会場を柔らかく包み、終始ほんわかとしたムードでした。

私は数冊のベニシアさんの本で経歴と何をなさっているかは知ってはいましたが、

京都はそれほど遠くないので、ご本人に会いお話を聞きたかったのでした。

テレビの映像で見る雰囲気と変わらない人でした。

映像よりもっときれいです。

歌手を目指しておられたとかで、歌も上手、

お話も日本語で楽しく、聴衆を笑わせながら。

 

私が小さい頃の生活はベニシアさんが実践している生活の通りでした。

薪で風呂をたき、かまどで料理、田舎では井戸の水を使用したり、

洗濯は川の水を使用していました。

私の小学3年生の頃までは自分の家の庭で鶏を飼い、

卵を取りに鶏小屋に入るのは私の仕事であり、鶏に餌もやりました。

ときには大きな蛇が鶏小屋の中にとぐろを巻いていたりして。

みそも醤油も手作り、買ってくるものは

油、砂糖、酒、塩、豆腐、小麦粉そして魚等々。

肉など滅多には食べませんでした。服も手作り、布団もそうでした。

すべて物は大切にするよう教えられ、同じものを何度も使いました。

無駄使いすると厳しい叱責が飛んできたものです。

どこの家も似たり寄ったりでした。まだ藁屋根の家も残っていました。

 

けれども自分の小さいときを振り返ってみて、どうしてもわからないことがあります。

ターシャさんもベニシアさんも自ら古い不便な生活を選んで

嬉々としておられるのですが、私が思い出す大人は楽しそうでなかったのです。

わかりません。

あの頃の私の周囲の大人は人生を楽しんでいる人はいませんでしたよ。

それがわかりません。

私もずいぶん家の手伝いをしましたが、別に楽しくはありませんでした。

ベニシアさんは今のような生活をするのが夢だったそうです。

そして探し続けたと。ターシャさんもそうでした。

昔の日本人が毎日やっていた手仕事や家事を楽しく自分でもやりながら、

その上本を書いたり、教室で生徒に教えたり、講演をしたり、

こんなに沢山のことがどうしてできるのか、これが私には不思議なのです。

この違いは自ら求めた生活か、

ただ何となく与えられて仕方なくやっている生活かのちがいなのでしょうか。

 

それだけにベニシアさんの言葉や生活は

私たち日本人に勇気を与えてくれるのです。

本当は、毎日の生活はよく見れば

創造性のある喜びを見出す源泉なのかもしれません。

それに気がつかないだけかもしれません。

「思う通りに歩めばいいのよ」とターシャは言いました。

また「幸福とは、心が充たされることなのよ」と。

 

特にマンネリ化して、倦怠も通り過ぎ、

半ボケにならないように注意しなければならない私の年代においては、

この言葉は勇気を与えてくれます。

 

そしてベニシアさんの家庭を大切にし、

その中から創造性に充ちたものを生み出す活力を映像や本でみながら、

「私にも何かできるのではないか」と気づくのでしょう。

14日に集まった350人の女性はきっと次の日から

「私はこれをしてみよう」と動きだしたかもしれません。

それは小さいことかもしれませんが。

私が教えられたこと。それは日々の生活において、

自分の努めに忠実であるということです。

2013年7月22日

« シュタイナー入門一年生 | トップページ | 互いに支え合って »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1880059/52550125

この記事へのトラックバック一覧です: ベニシアさんの素敵な生き方:

« シュタイナー入門一年生 | トップページ | 互いに支え合って »

無料ブログはココログ