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2013年8月31日 (土)

自分にとって価値あるもの

「ねえ、ちょっと見てご覧!」というので、夫の部屋を覗きこんだ私。

一言「すごい。機械が一人で働いている!」

プリンタが2台、まるで口を開けたようにして、

疲れも知らず印刷物を吐きだしています。サッサ、シューシューといい音を立てて。

そしてその近くにパソコンが2台と本の活字を電子化してくれる機器が、

これも同じく動いています。

ここはまるでミニ出版社のようです。

出来上がった印刷物をファイルに閉じて、本のようにするのです。

この日の作業の予定は7冊の本。私の分も作ってくれるので、

合計14冊を2日がかりで一日やっていました。

一か月で70冊作りました。

どうしてこんなことをするのかというと、

日本の書籍は体裁は立派ですが、実に読みにくいのです。

文字は小さく、字は薄く、

何を重要なものとして作っているのかなと言いたくなります。

外側のハードなカバーもいらないのに。

本当に老人は困ってしまいます。

それで夫はそれを作り変えようとしたのです。

薄い印刷の字を拡大して濃い字にするために、

このような方法を思いついたのです。

――73歳の夫が知恵をしぼって考え付いた、仕事の能率方法です。

夫いわく、「私には技術の天使がついていて、

いろんなアイデアを教えてくれるんだよ」ですって。

この方法はとても素晴らしいものです。

けれどもやはりちょっとお金がかかります。

ですから、特別に何か仕事のためや、

勉学のためにどうしても必要な方に限られるでしょう。

 

「いいんだよ、本代に100万ぐらいかかっても。」

「そうね、何に使うかが大事よね」と私。(実際はそれほどかかっていません)

結婚してからの二人の本は1万2000冊。

かかった本代は? それを考えると

シュタイナーの本を集めるのにこれくらいは何ということはないでしょう。

私たち夫婦はこの調子でやってきましたので、

金銀財宝とは無縁ですし、高価な服も家具もまあ、ありませんね。

一生懸命倹約して素敵な部屋にしようかとの発想も無し。

本は沢山読みましたけれどその本は不要になれば処分しているので、

家には貴重な本しかありません。それでも1500冊位はありますが。

一応読んだ本は、自分の頭の中に入れ込んだつもりです。

今現在は、あるいはこれで最後かもしれませんが、

シュタイナーの本の蒐集は100冊ぐらいになるでしょうね。

いやもっとなるかも。今55冊です。これを2か月間で買いました。

 

人にはいろいろな価値観があります。

私たちが使った本代以上に旅行に使う人、衣服に使う人、食道楽、趣味、

あるいは家具やインテリアに、または子供や孫に使う。

あるいはひたすら貯蓄する人。人はそれぞれです。

私がよく話すご近所の奥様は、30回近く海外旅行に行っています。

ですが普段の生活は節約してます。本は図書館、風呂は無料の公営。

安い食材を求めて遠くまで行くのです。

また別の方はお見受けするたびに違った高価な服を身につけている。

でも外のことは節約しているかもしれません。

人は様々です。自分の価値観に従って生きているのですから。

夫のお蔭で私の読書は快適に進みます。

私は素晴らしくわくわくする世界に日々身を浸しています。

「買いたい本は買っていいよ!」

と印刷機器の活躍する部屋を後にする私に夫は言いました。


2013年8月31日

 

 

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