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2013年11月11日 (月)

きもので服を作る

新しいきもの服が仕上がりました。

こつこつと時間をかけてやっと完成する喜びは

着る喜びよりも大きいくらいです。

それは料理や編み物、刺繍、絵画、

あらゆる工芸その他も同じことですが、

仕上げる、仕遂げる、その達成はとても嬉しいものです。

それは大きいことでも小さいことでも。

途中でこれは失敗かなと思いながらも、

それでも工夫しながら完成したときは

自分の中にある思考度が一段高まったのではないかと思うほどです。

数年前に同じ棟に住むKさんが

どこにも売ってないような服を着ているので

「自分で作っているのですか?」と聞いたところ、

「そう、ほとんど。今手提げにも挑戦している」ということで

私はすごく刺激を受けたのです。

私にもできるかなと挑戦してみたい気になりました。

若い頃一応洋裁の勉強はしてきていたし、

20年前は縫っていたので、もう一度と思ったことと、

若い頃の私のきものと母のきものを服にしたいという願いから、

再度奮起しました。

ほこりを被って、すまなさそうに室の隅っこにいるミシンに

「出番だよ!」と声かけて。

しかしきものを服にするのは初挑戦でした。

まずミシンが絹に対応しているかといいますと
やはりミシンは和服用にはなっていないので、
これにはかなりの工夫が必要です。

きもので服を作るというと「ああ、面倒だ!」という人が多いですが、
私はきものをほどくのも大好きです。

ほどきながらきものの絵柄やその織をみて、
誰かこの布を作るとき、
きっと心をこめて作ったにちがいないと思うのです。
きものにはそのような人の想いが込められているように思うのです。
きものを全部丁寧にばらして洗い、湿った状態でアイロンをかけ、
それからそのままでは服地とちがって型がとれませんから、
継ぎ合わせて、洋服の型紙をおきて、
洋裁と同じようにして作っていきます。
私はきちんとした服の形にするのが好きなので、
これには時間がかかりますがまた楽しいことなのです。

きものは殆ど正絹です。
特に戦前の日本の正絹は上質で光沢が違います。
質が非常に高いです。
このようにして私は何枚もタンスに眠っていたきものを服にして
楽しみながら着ています。
その着心地のいいこと。
軽くて、暖かくて、そしてまるで服が生きているみたいです。
当然でしょうね。蚕の命をいただいているのですから。

夜無心に縫っている私を夫がそっと覗きました。
あっ、またやっているなという顔で自分の部屋に行きました。


2013年11月11日

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