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2014年1月14日 (火)

№51. 「老後はひとり暮らしが幸せ」を読んで

書店である本が目にとまりました。本の題名に引き付けられたのです。

 

「老後はひとり暮らしが幸せ」(水曜社出版)

 

ひとり暮らしが?・・・幸せ? それはどうしてなの?とこう考えて手に取り、

 

パラパラと本をめくり、目次をさーと読んで、買うことにしました。

 

家に帰って読んでみて、なるほどその通りだと何度もうなずきながら、

 

これはこれから年取っていく私に参考になると感謝しました。

 

医学博士で日本耳鼻咽頭科専門医、辻川覚志先生の著書です。

 

 

本の後ろに本書の調査方法と分析についてとありますが、

 

2013年4月1日より5月までの2か月間に、

 

門真市医師会「お元気ですかコール」活動に参加されている


60歳以上のひとり暮らしの人全員と、

 

当診療所を何らかの症状を訴えて来院された60歳以上の人全員に対して行われ、

 

総数484名、そのうちアンケートに協力、回答された方は460名で、

 

年齢は60歳から90歳で平均73歳だったそうです。


それをもとに本書を書かれたということです。

 

いろいろとアンケートに回答された方々の意見や思いが沢山書かれていますが、

 

単独世帯が、良好な環境という回答が多いのです。

 

大家族で最初から生活している人はともかく、今夫婦二人で暮らしていても、

 

どちらかが先に逝き、必ず一人になる時が来るのです。

 

さびしさに耐えかねて、考えなしに老人ホームに入って後悔しても仕方ありません。

 

ひとりになるとどのような生活になるのかというイメージをこの本を読むとよくわかり、


それほど心配することはないなと、ほっとし、また勇気を与えられました。

 

子供や孫に囲まれて、一見楽しそうに見える中での孤独はひとりよりも寂しい。

 

身体が弱くなるにつれて、家族に気兼ねし、それだけでストレスがたまる。

 

ホームに入って、至れり尽せりの生活の中で人生に対する意欲を喪失し、

 

数年で顔もぼーとなっていく老人たち。

 

何でもやってもらっていると脳も干からび、働かなくなる。

 

楽をすることが必ずしも良いことではない。

 

そして管理された生活の中で、自分の自由は失われてしまう。

 

その点、ひとりは自由気儘。

 

どこへも行けるし、時間も好きなように使える。

 

元気であれば、人なかに入っていって、活力ももらえるし、誰かと話すこともできる。

 

たとえ病気であっても、身体に合わせて、

 

自分の好きな生活スタイルで暮らすことができる。

 

病気になったらとひとり暮らしを心配する人が多いが、

 

 


辻川先生の言われるのには、

 

最後までひとりで暮らすことは十分にできると言われます。

 

そして自分で知恵をしぼって生きることこそ、脳の活性化になるということです。

 

その通りだと思います。

 

街を歩けば老人に出会わない日はないし、

 

きょろきょろしていると、ぶつかってしまうほと多い老人大国日本。

 

多分これではあと10年もしたら、ひとり暮らしが云々どころか、

 

ひとりで生を全うするのが当たり前の世の中になるのではと思われます。

 

ひとり暮らしを、あるいはひとりで生の幕引きをマイナスに考えるのではなく、

 

これはこんなに良いことがあるのだと考えれば、

 

見方が、生き方が違ってくると思います。

 

楽しく感じるかもしれない。・・・と思わせる辻川先生の本です。

 

ひとりは決してマイナスではなく、

 

幸せなことがこんなにあるんですよという、元気が出てくる本です。

 

抽象論ではなく、具体的にどうすればいいかも書かれた、自信のつく本です。

 

特に金銭管理はかなり弱ってもできるそうです。

 

それでもどうしてもひとり暮らしが無理になったら、

・・・これはP173-に書いてあります。

 

ひとり暮らしは他の人のことを考えずにすむこと。

 

気を遣う家族がいないだけ、有利になった。

 

今住んでいる場所を確保して自分の思いのままに準備していく。

 

それほどお金をかける必要もなく、自分の老後を幸せにすることができるし、

 

いよいよとなっても、自分住み慣れた場所で終わることができるということです。

 

「結局、独居高齢者は、決して悪くない環境で暮らしており、悩みが比較的少なく、

(他に対する気遣いがない)たとえ独居全体の年齢層が高くても健康意識もかなり良好な状態で保たれており、

日常生活における満足度も高いようなのです

独居生活は、予想以上に良好な生活環境であるということが言えると思います」本文P23より


2014年1月14日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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