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2014年6月 7日 (土)

養父へ・・・父の日に

母、養母、父そして養父と私は感謝と鎮魂のために

どうしても書いておかなければと思った。

4人の魂のための供犠として。

******

養父に対する感謝は最も大きなものである。

全くの赤の他人の子を育てるために、

家督をつぐべき長男の権利も弟に譲って家を出たのだから。

私を育てるために。

実父は理知の人、養父は情愛の人である。

心から感謝を申し上げます。

*******

養父は多くの人を傷つけ、苦しめたけれど。

本来は強くて、優しい人だったと養父の妹の話である。

「軍隊が、戦争が兄を変えてしまった」・・・と。

私の従姉妹が5歳にもならない頃、養父を見ると

全身を震わせて怖がり泣いた。

幼児には何か殺気のようなものが感じられたのかもしれない。

鋭い眼光。40台になっても若者に負けない体力と闘争心。

日本人離れした体躯と容貌。どこへ行っても女性がほーと見る。

ずば抜けた知能の持ち主なのに、貧しい家の出だった。

15歳位で軍隊に入ったのも家族のためだったのだろう。

昭和天皇の御前で2度重量あげの演技をしたそう。

命を賭けた戦いの日々。頼るのは自分だけ。

身を守るために、命令に従うために、

あなたは戦い続けた。

傷痍軍人となっても、(馬上にて、腿に弾丸を受ける)

普通の男には負けなかった。

・・・でもどこへ行っても、上司と喧嘩。

部下には慕われるのに・・・

リストラされて、事業を始めた。

毎日、慣れない仕事。頭を下げるのが嫌いで喧嘩・・

養母は気位の高い人。・・・それでも自分を殺して頑張ったのだけれど。

あなたは安らぎを求めた。
妻以外の人しかその安らぎは与えられなかった。

おそらくは慰め、励まし、愚痴を聞き、安心した一時が過ごせたのだろう。

あなたの好きになった女性。
最初からその人と一緒だったらうまくいっていたかもね。

お似合いでしたよ。養母よりは・・

人はときには間違った結婚をしてしまうのかもしれない。

養母もね。(初恋の人と添い遂げればよかったのかも)

生きることは戦い。・・その中で求め合う愛。

私はそれを否定はしないけれど、・・・周囲は被害甚大。

養母の死より、6年後養母と同じ月に壮絶なガン死を遂げた。

あの屈強な、弱音をはかぬ養父が「安楽死を!」と殴り書きしていた。

養父は私を愛してくれた、私があなたから心が遠く隔たっても。

そうして私の子供たちを、目の中に入れても痛くないほどに

ベタ可愛がりをしてくれた。

・・・ありがとう。

「吉・・・さんは、一生劣等感を持っていた」と
実父が養父の葬いの日、
私に言った。

実父と養父の関係。
可哀想なほどに、養父は実父を恐れ、遠慮していた。

・・あの世は、みな平等であり、誇るべきは人間としての誇りであり、

他のものは、大切なことではないのである。

****

私は多くの人の愛によって、今まで生かされてきた。
忘れていた感謝の念が今になって
起こってくる。
一人で生きてきたのではない。多くの人に支えられたのだと思う。

どんなに感謝してもしたりない思いである。

とくに、4人の親たち、本当にありがとうございました。

今度はあの世で、お礼を申し上げます。


2014年6月7日

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