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2016年3月16日 (水)

人事異動

新しく始まる4月がもうすぐです。
桜の花の早咲きは、お祝いするかのように微笑んでいます。
街には黒いスーツ姿の若者が
新入社員としての希望に胸ふくらませて歩いています。
皆さん顔が輝いています。
いつかその顔に疲労と悲しみがあらわれるにしても、
今は輝いています。


カトリック教会では復活祭が終わるとき、その年の異動が行われ、
神父さまやシスターの一部の人たちは
数年ごとに新しい地や場所に行かれます。
これはプロテスタントではなかったことです。
プロテスタントでは、大きな教団でもないかぎり、
ずっと何十年も同じ牧師さんということがあります。
カトリックのこの制度は別れのさびしい面もありますが、
新しい空気を入れるという活性化の面もあります。
そして何よりも人間が人間に依存するのではなく、
神に直接導かれるのだということを認識させることとなります。


今日は私の教会でも4年間司牧された神父さまが
関東の修道院にお帰りになるので、お別れパーテイがありました。
ワインでの乾杯にも慣れました。
初めはびっくりしました。
プロテスタントでは酒やタバコを教会で見ることはありません。
また私生活でも信者の人たちも酒やタバコを口にする人は少ないです。
でも子供でも飲める甘いスペインのワインは
なかなか美味しいものです。


私はつい最近来たばかりなのであまり存じませんが
神父さまも信者の方々もお互いの別れに実にさばさばしています。
こういう別れを毎年毎年繰り返してきたのでしょう。
M教会のときの神父さまがこんなことを言われました。


急なんですよ。復活祭の一週間前ぐらいに電話があり、
『・・・・に行くこと』といわれるのだそうです。
『はい、わかりました』というだけだそうです。
そして急いで準備して、
復活祭が終わるとすぐ次の任地に赴くそうです。
上からの決定にただ従って・・・
人間としての思い、感情の入る余地はありません。
ただ従う。
これが神に従うことだと思っておられるから。
何か会社員に似ています。


ちがうのは、文句も言わず、
神の導きと受け止めゆだねていかれることです。
そこには大きな試練が待っているかもしれません。
難しい神父さまもおれば難しい信徒もいますから。
そして各教会はそれぞれの個性的な性質を持っています。
未知の場所に神からの召命として受け止め、
ある種の覚悟をもっていかれる神父さまたちの苦労は
やはり報いられますようにと祈らずにはおれません。
神父さまたちも信徒の温かい気持ちが嬉しいのです。


M教会のY神父さまが言われた言葉を思い出します。
『一番難しいのは人間関係だよ』と。
自分だけでなく、他の人も人間関係が難しいと思っているのです。
ここに何か解決できるヒントがありそうなのですが。


2016年3月16日

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