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2016年8月16日 (火)

天国と地獄について

今の子供はいざしらず、私の子供の頃は地獄のことをよく聞いたものです。
極楽のことはあまり聞いたことはなかったのに、
なぜか地獄のことはよく聞きました。
教えてくれた人は主に祖父です。
優しいまるでお坊さんのような祖父でしたが、
古い寺や神社に連れていっては、
またコタツを囲んで昔話(日本昔話のようなもの)のついでに、
「嘘をついたり、盗んだりしたらこんな恐ろしいところにいくし、
閻魔さんという地獄の門番のような怖いものが罰を与えるから、
悪いことをしたらいけない」とよく諭されたものです。
そしてお寺には全部の所ではありませんが、
地獄絵のようなものがありました。
今はないかもしれません。
想像しただけで、この暑い夏でも何か背中がぞーとしてくるようです。


さて、天国と地獄のうち、
なぜか天国や極楽の様子はあまり細かく教えないのに、
地獄はずいぶん詳しく絵にも、話にもあります。
それは宗教と深く結ばれているような感じがします。
仏教もキリスト教もイスラム教もです。
法学者、評論家などで有名な小室直樹さんが
このようなことを述べておられます。
「キリスト教、ユダヤ教、仏教、儒教は地獄という思想はない。
イスラム教だけにある」ということです。


「主のさばき」という言葉が聖書には数えきれないほど出てきますが、
必ずしも、それは地獄ということを言っているのではないかもしれません。
それを「さばき」ととらえると裁判官が判決を言い渡すイメージと重なり、
死んでからきっと自分の行為に基づいてさばかれるんだと
勝手に解釈するのかもしれません。
ましてや聖職者は
「信じれば救われ、信じなければ・・・・」と言う方が多いですが、
それを何度も何度も聞かされると
地獄というイメージが頭の中に印されていきます。


35年ほど前、各派のプロテスタント巡りして、
とうとう教会を出たときの最期の牧師は
地獄のメッセージの得意な方でした。
個人で見知らぬ家々を訪問なさる(伝道)のですが
ドアを開けた家の人にすぐ
「あなたは天国に行きますか?地獄に行きますか?」と聞かれるのです。
突然やってきた見知らぬ人からそんな質問をされた
その家の人はびっくりしてどうされたでしょうか。
ドアをぴしゃりとして閉じ、かんかんに怒るか、
どきっとするか・・・きっと様々な反応があったと思いますが、
人は誰でも死後があるなら地獄にだけは行きたくないと思うはずです。
そのときの牧師さん、0人から出発して、
今では1000人も入る大きな教会を建て、
宣教師を国内外に出しています。


何のために人は信仰をもつのか。
いろいろな思いはありますが、死後天国、
または極楽に行きたいという願いがあることは否定できないと思います。
そして、地獄のメッセージは人を宗教に勧誘するのに効果的なのです。
私は最近聖書をまじめに読んでいますが、
たとえばこんな箇所があります。
列王記第15章だけでも、
アザリア、メナヘム、ヨタム王という罪深い王と
あまり悪くない王が出てくるのですが、
その死についてはいずれも
「死んで父祖とともになり・・」と書かれているだけです。
旧約聖書には死は陰府にいくこと(地獄ではない)、
憩い、眠りというような意味で記されています。
これは驚きでした。
ある箇所ではみな同じところに行くとあります。


仏教では通常死んだらどんな人でも仏になるといいますが、(通説)
旧約聖書も何か同じような感じです。
天国と地獄という教えは宣教するのには効き目があるでしょうが、
事実はどうでしょうか。


最近、天国(はっきりイメージがわかない)に行くとか
地獄に行くとか、どうでもいいことではないかと思っています。
自分にとって一番似合う状態になるでしょう。
それが一番です。
だって、私の中にも善悪はあるのだし、
天国行の合格点を必ずもっているとは思えません。
それほど何が何でも「天国」にという気持ちが冷めてきました。
亡くなった私の身内がいる所で十分だと・・・・そう思うのです。
・・・欲がなくなったといいましょうか。


なお、かつては天国と地獄のメッセージを
信者に教えていたカトリックも今では
「地獄なんてないですよ。愛する子供を地獄に神様はいかせませんよ」
という神父さまもいます。
煉獄も地獄も殆ど語られません。
ついでに天国もどのようなところかはっきりとしたイメージはないようです。


*********
天国と地獄についてはいろいろ考えがあると思います。
いろいろあっていいと思います。
本当のところ、よくわからないのです。


2016年8月16日

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