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2017年4月22日 (土)

葉桜と馬

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*川面の桜です

桜の花の盛りは過ぎて花は散り始め、
樹木は新緑の葉が美しく輝きだしました。
花が散りだした桜の風景もとても風情があって美しいです。
その下に池や川があると、なお風雅な景色に見とれます。
日本の美しさです。
散っても美しい、枯れても美しい。
すべて自然は美しいのです。


千中の駅から二駅で降りると、広大な緑地公園があります。
全部を徒歩で回るにはよほどの健脚でないかぎり大変です。
この公園には私の子供たちが幼いときからよく来ました。
私たちは老夫婦になって久しいですが
今も時々樹木や花々を楽しみに来ます。
思い出が次々浮かんでくる憩いの場所です。
今日も見慣れた池や散る行く桜、チューリップや矢車草など
いろいろな花たちが目を楽しませてくれました。


桜は満開を過ぎて、川には桜に花が雪のように降り積もっています。
黒っぽい川の流れの上に桜の花が幾筋もふり注ぎ
川の脇のコンクリートの壁とよく調和して、
何かモダンなきもの地をみているような感覚になりました。


そのなじみある公園の中に、ずっと昔から乗馬センターがあるのですが、
いつもそこまではいっても乗馬センターの中には入ったことはありませんでした。
馬が動いてたり、走ったり、人が乗っているのは見ていましたが、
縁もないところであるし、今までのぞいたことはありませんでした。


ところがこの年齢になってふと入ってみたくなり、
見学もできるということで、センターの中に入り、
2階の見学席で馬たちと指導員と乗っている人たちを
初めてに見ることができました。
センター内にも立派な桜の木があり、
馬をみていると何か別世界にいるような不思議な気持ちになります。
馬って背が高く大きいですね。
小柄な女性の身長より高い位です。


調教を受けているのかぐるぐる回りをしている馬、
女性を乗せて静かに歩っている馬、
色は黒(強そう)、白馬、栗毛とみな威風堂々としていて、
かっこいいです。
馬たちが広い草原を全力疾走しているところなんかどんなんでしょうね。


遠い昔、私がまだ小学生の頃、
養父が草競馬に連れていってくれました。
養父は軍人でしたし、
それも騎兵隊にいたのか、馬に詳しかったのでしょう。
草競馬の馬たちは
センターにいる美しいスタイルの馬たちではありませんでした。
今日の馬たちのように細い折れそうな足、
つやつや光っている毛並み、
優雅な顔(馬にもそれがいえるとすれば)ではなく、
草競馬の馬たちはずんぐりとしていて、
荷馬車を引くのがお似合いという印象でしたが、
その頃の日本にはこのような労働に適する馬だけがいたのでしょう。
でも走っていましたよ。


草競馬はその頃の男の人たちの楽しみだったのでしょう。
でも女の子なんて、見にいってませんでしたよ。
養父はいろいろケチをつけていましたが、でも喜んでいました。


養父の輝いてた時期の写真で、
馬に乗って旭日旗を掲げもっているのがあります。
日本離れした体躯、鋭い眼光、兵士の鑑みたいな人でした。
けれども戦場での戦いの最中か、
行進をしているときかわかりませんが、
馬上の養父の太ももを弾が貫きました。
養父は倒れ、それから傷痍軍人として生きることを余儀なくされました。
すごいのは片足が不自由になっても
並みの男性より知力、体力、気力ははるかに勝っていました。
養父のことを思い出すと
あの人は絶対に戦国時代に生まれてくるべきだったと思います。
きっと名を挙げたことでしょう
いつか養父のことは書いてみたいです。
それほど逸話が沢山あるからです。


センターの平和な馬たちを見ながら、
戦火の中を潜り抜けた馬たちを想像し、養父のことを思い出したのでした。

桜は優しく散っています。


2017年4月22日

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