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2017年9月 3日 (日)

バベルの塔展へ

バベルの塔展の案内です

バベルの塔の絵を見に行かない?」と夫に言ったら、
始めは何でかしぶい顔をしていましたが、
しばらくすると「行こうよ」ということで、
大阪の国立国際美術館にでかけました。


あとで夫の説明によると、
「教会ではバベルの塔の話は
人間の傲慢さに対する神のさばきだと教えられたから。
どうしてそんな神のさばきの絵を見に行きたいのかと思った」
ということでした。
教会 (特にプロテスタントは罪と罰が好き)で、
いつも罪とかさばきを聞かされたので罪アレルギーになっているのです。


「教会では確かにそのように教えられたし、
事実聖書に書かれているしね。
でも今の私には別の解釈があるような気がするの。
この絵は失敗を乗り越えて進む、希望ある人類を描いたと思うの。
何度も神に背き、まちがいをする人間だけど、
その度に間違いを学んで、賢くなっていくのだと思う。
だからバベルの塔は希望を与える絵なのよ」と・・・私の見解。


教会関係の方たちも多く来ていたようです。
周りの会話がイエス様とか聖像とか
教会言葉がしばしば聞こえてきましたから。
バベルの塔を罰として受け止めるか
未来への希望をもち続けるたくましい人間の絵として受け止めるかは
それぞれ異なってきますが。


バベルの絵とともに沢山の版画絵もあり、
これは幽界というか霊界をイメージしたような感じを受けました。
目が弱いので版画の絵はよくわからなくて、
本を買って家でゆっくり見ることにしました。
バベルの塔の絵は想像したよりも小さいもので、
その真ん前で見るために30分並びました。


その拡大版が大きく貼られていましたが、
絵の中にはまるでミクロの世界のような
肉眼では見えにくい世界が描かれているのです。
人間の技だとは信じられない、
イメージに富んだ不思議な世界が広がっているのです。
この絵は神の罰ではなく、
未来に向かって進むたくましい人間の姿だと思いました。
まるで絵の中から人の声や工事の音、機械の音が聞こえてくるようです。
上の方は建物が壊れていますが、
下の方では同じ作業が一心不乱に続いています。
上が壊れていることにも気づいていません。


2800円の重い本を買って帰ったら、
思わぬプレゼントがついていました。
それは75㎝×60センチの迫力あるバベルの塔のの写真でした。
すごい!
早速、居間の壁に貼り、毎日見ています。
励まされますよ。
失敗を恐れるな・・と言われているみたいです。
このエネルギーをご覧・・・と。
数えられない人たちがきっちりと描かれ、
それぞれの役割を果たしています。
空の鳥も海に浮かぶ船も雲までが、人間を応援しているようです。
(実は神々も、応援をしているのかもしれません)


********
聖書 創世記第11章1節~9節


「全地は同じ発音同じ言葉を用いていた。東の方から移り住んでいるうちに、
シンアルの地に平野を見つけ、そこに住みついた。
彼らは互いに言った、「さあ、煉瓦を造ってよく焼こう」。
彼らは石の代わりにアスファルトを用いた。
次に彼らは言った、「町を造り、頂が天に達する塔を建てよう。
われわれの名を高め、われわれが全地に散らばらないようにしよう」。
主は人の子らが建てた町と塔を見るために降ってこられた。


そして主は仰せになった。「見よ、彼らはみな同じ言葉をもつ一つの民である。
これは彼らの業の初めにすぎない。
これからも彼らが行おうと思うことで、成し遂げられないものはないであろう。
さあ、われわれは降りていって、あそこで彼らの言葉を乱し、
互いの言葉が分からなくなるようにしよう」。
主はその人たちをそこから全地の面に散らされた。
彼らは町を建てるのをやめた。それでその名はバベルと呼ばれた。
主がそこで全地の言葉を乱されたからである。
主はその人たちをそこから全地の面に散らされた。
(フランシスコ会聖書)


神は人間が強くならないために、言語を乱され、
世界中に散らされたのですが、人間は神の希望通りになりませんでした。
今ではバベルの塔よりもはるかに高い建物を
言語の違いを超えて、造り上げてしまいました。
あっちもこっちも、雲をつくような高い建物を。
それどころか宇宙までも飛び出しました。


神は人間を懲らしめるために次の計画をされるでしょうか。
それとも大きく逸脱しないかぎりは大目にみられるのでしょうか。
それとも、真実は被造物である人間の成長を喜び見守っておられるのでしょうか。
バベルの塔は、今日もいろいろなイメージを与えてくれます。


2017年9月3日

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