« バベルの塔展へ | トップページ | また本が増えました »

2017年9月13日 (水)

悩めるスロバキアの青年

家を出て1時間余、難波で電車を乗り継いで着きました。
何度も来ていても、ちゃんと行くかなと思います。
ちょうど会社帰りの人たちといっしょになり、
数十万人が行きかう混雑する駅を歩いていくからです。


というわけで、今日もお馴染みの戸を開けたら、
ゴーデンリバー犬のこまなちゃんが出迎えてくれました。
私は犬が大好きです。
ときどき散歩していると、犬が立ち止まって私をじっと見てくれます。
どこか共通点があるのでしょうか。


部屋の奥の方にこれはまたハンサムというか
彫刻のような顔をした若者がすでに来ていました。
今日のゲストHさんです。
スロバキアの青年です。
黒に近い肩の中程まである長い髪、白い肌、
深くて大きな焦げ茶色の瞳。
大きな身体なのでゲルマンかと思ったら、スラブ人だそうです。
ロシア式の名前・・・・スキーとなっています。


通訳もいたのですが、「日本語でやってみる」ということで、
1時間ほど一生懸命に話しました。
終わったとき拍手したくなりました。
外国語で話すのは大変なことだと思います。
話している途中何度も大きな声で「ウハー、ハー」というので、
日本語につまっているのかなと思ったのですが、
一部はそうであり、もう一部は
あまりにも自国の歴史の説明をするのにため息が出てきたようです。


それほどスロバキアの歴史は過酷そのものであり、
本当の独立を遂げたのは、1993年でその後も混乱しているようです。
ハンガリーに1000年支配されていたということ、共産時代の苛烈な生活。
聞いているほうも「ウハー」といいたくなるほどの歴史でした。


生きることが命がけの国・・
そこから日本に来る人には日本人の生活が
ふにゃふにゃしたような生半可な生き方に見えるのかもしれません。
かなり日本人に対して厳しい見方をしていましたが。
おかれた環境がそれだけちがっているのでしょう。
日本人は平和に慣れ、それが普通なのですが、
大変な国から来た人たちから見て、
ぼけっとしているような感じがするのでしょう。
まあ、事実そういうところもあるのでしょうが・・・・


「わたしには、母国はない。私は一人だ。」Hさんの叫びです。
母国において未来を見つけられないのでしょうか。
若者は国を出ていくといいます。
彼は酒を飲んで荒れたことがあったが、今はやめた。
仏教に触れたということです。
精神的な救いを求めているように見えました。


今白人社会では仏教に関心を持つ人が増えています。
仏教=日本と考えている人もいるみたいです。
仏教の心髄に触れれると思っていたのに、
期待が大きかったのでがっかりするということもあるのでしょうね。
でもよく見れば、しばらく日本に住めば、
理屈ではなく日本人の精神の中に
禅や仏教意識が生きていることがわかるのですが。
Hさんが、滞日している間にそれを実感できたらと願っています。


人種に変わりなく、国に変わりなく、若者は真実に深いものを探している。
今日のハンサムゲストのHさん、
人生は辛いことも多いけれど、上昇ある人生にできるのは
自分だと信じて生きて欲しいなと心から願いました。
スロバキアの国にも、安心と平和が訪れますように。

2017年9月13日

 

« バベルの塔展へ | トップページ | また本が増えました »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1880059/71701824

この記事へのトラックバック一覧です: 悩めるスロバキアの青年:

« バベルの塔展へ | トップページ | また本が増えました »

無料ブログはココログ